newsrelease

 
2002/08/26 ジヤトコ向けにCVT用オイルポンプの供給を開始
- トーヨーエイテック、自動車部品事業を拡大 -

 トーヨーエイテック株式会社(広島市 南区、社長 山本克明)はこの度、自動車用変速機の専門メーカーであるジヤトコ株式会社向けにCVT(無段変速機)用オイルポンプの生産を開始した。同社がマツダ株式会社向け以外に自動車部品を供給するのは初めてのことで、本日、CVT用オイルポンプの出荷開始記念式を行った。

 新規ビジネスに対応するため、同社は自動車部品を製造する第二工場内に生産ラインを2ライン増設した。この2ラインはジヤトコ専用のラインとし、それぞれ小型FF車(排気量1500ccクラス)用CVTのオイルポンプと大型FF車(排気量3000ccクラス)用CVTのオイルポンプを生産する。生産能力は小型FF車用が月産13,000台、大型FF車用が月産5,600台である。当面、両機種あわせて月産1万台規模でスタートし、生産規模を拡大していく予定。

 トーヨーエイテックは1984年、これまで工作機械で培ってきた油圧技術や生産技術などを活かしてマツダ向けのAT(自動変速機)用オイルポンプの開発に着手。翌年の1985年2月にオイルポンプの量産を開始し、自動車部品事業に参入した。現在、マツダ向けのオイルポンプ用として3つの生産ラインを持ち、年間約50万台のオイルポンプを生産している。これまでの累計生産台数は約840万台で、性能や信頼性、コストなどの面で高い評価を得ている。

 ジヤトコ向けCVT用オイルポンプの出荷開始にあたり、同社の山本社長は次のように語っている。「当社は、工作機械、表面処理、自動車部品の3つを事業の柱としている。そのなかでも工作機械は売上の7割を占める主要な事業であり、当社は国内で40%以上のシェアを持つ内面研削盤のトップメーカーである。しかし、工作機械は景気変動の影響を受けやすく、経営基盤をより一層安定させるためには他の2事業にも益々力を入れていく必要がある。今回ジヤトコ株式会社とのビジネスが成立して自動車部品事業拡大のスタートが切れ、非常に嬉しく思っている」。

(注) CVT : Continuously Variable Transmission の略。