ニュースリリース
2008/1/23
最大加工径が2,600mm、シリーズ最大の超大型立形研削盤「T-186C」を開発
-同1,600mmの「T-185C」も開発、超大型立形研削盤シリーズを充実 -
トーヨーエイテック株式会社(本社 広島市南区、社長 龍田康登)は超大型立形研削盤シリーズとして、工作物の最大加工径が1,600mmの「T-185C」と同2,600mmの「T-186C」の2機種を新たに開発、本格的に受注を開始する。
同社は昨年10月に最大加工径が1,250mmの超大型立形研削盤「T-184C」の販売を開始しているが、より大型部品の加工ニーズも高いことから、さらに大型化した上位機種を開発したもの。T-185Cは1テーブル仕様(T-185C)と2テーブル仕様(T-185C-2T)の2タイプとし、T-186Cは2テーブル仕様(T-186C-2T)とした上で、Z軸・W軸にスイベル装置を採用するなど、ワンチャックで様々な面の高精度加工を実現する。
T-185Cの据付寸法(間口×奥行×高さ)は、1テーブル仕様が5,600mm×4,500mm×5,470mm、2テーブル仕様(T-185C-2T)が7,100mm×4,500mm×5,920mmで、ともに工作物の最大加工径が1,600mm、最大質量が2,000kgである。超大型立形研削盤シリーズ最大となるT-186Cは、据付寸法が9,030mm×5,000mm×5,920mm、工作物の最大加工径が2,600mm、最大質量が5,000kgである。2機種ともに主軸に回転精度の高い油静圧軸受を採用したほか、砥石軸にT-184Cで定評のある高剛性・高出力の超大型立形研削盤専用高周波ホイールヘッド(出力30kW、オートバランサー機能、AEセンサー付)を搭載するなど、高精度・高能率加工を実現している。
T-185C,T-186Cの主な商品特長
◆高精度・高能率加工
-
主軸まわり
主軸には回転精度の高い油静圧軸受を採用した。T-185Cの場合は最大で2,000kg、T-186Cの場合は最大で5,000kgの工作物がチャック可能であり、着脱時にだけ通電する永電磁チャックの採用と合わせ、発熱の影響を受けにくい高精度で安定した加工を実現している。
-
超大型立形研削盤専用ホイールヘッド
砥石軸には、T-184Cで定評のある高剛性・高出力の高周波ホイールヘッドHFB0028-300を搭載する。超大型立形研削盤専用として開発されたHFB0028-300は、毎分2,800回転、最高出力30kWの性能を発揮するとともに、内部にオートバランサーとAE(Acoustic Emission)センサーを組み込むなど、大型部品を高精度・高能率で加工する。
-
Z軸・W軸スイベル装置
Z軸テーブルおよびW軸テーブル(2テーブル仕様)には、サーボモーターで駆動するスイベル装置を採用した。テーブルの旋回角度はT-185Cの場合が -1°~36°、T-186Cが -1°~47°で、工作物のテーパー面を高精度に加工できる。
-
TOYOMATIC-4000
CNC装置として、同社独自の高機能・対話型「TOYOMATIC-4000」を搭載。各種研削サイクルプログラムのほかに、主軸回転変速制御の採用やZ軸・W軸スイベル時の角度入力をティーチング化するなど、従来機能に加えて超大型立形研削盤ならではの多彩な機能を搭載した。