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ニュースリリース

2014/10/6

JIS1級の高精度加工を実現した歯車研削盤「TGG-26-2W」を開発
-高能率に加え2ワークヘッドを搭載するなど、量産加工に最適なモデル-

 トーヨーエイテック株式会社(本社:広島市南区、社長:本郷義昭)は、JIS1級の精度の歯車を高能率で生産できる歯車研削盤「TGG-26-2W」を開発、このたび受注を開始しました。自動車業界では燃費向上や静粛性を高める方法の一つとして歯車の高精度化が進んでおり、同社はこれを機に歯車研削盤の市場へ本格的に参入します。

 今回販売を開始したTGG-26-2Wは2ワークヘッドを搭載し、最大外径260mmまでの歯車の歯面を研削する機械です。2012年に開発したTGG-26(1ワークヘッド)をさらに進化させ、よりコンパクトかつ高精度・高能率加工を実現しています。

  •  機械本体の間口を2,440mmと従来機よりも24%小さくし、設置面積も35%削減するなど、省スペース化のニーズに対応しました。また、機械剛性を高めた上で、独自に開発した歯面修整機能を新たに搭載しました。これにより、初めて加工する歯車であっても、お客様が求める歯面形状を容易に修整することができるため、高精度の歯車を短期間で生産開始することが可能となります。さらに、2ワークヘッドの採用により非加工時間を大幅に短縮できるため、量産加工に最適なモデルです。

  • 歯車研削盤「TGG-26-2W」

    歯車研削盤「TGG-26-2W」

TGG-26-2Wの主な特長は以下の通りです。

容易な歯面修整

新開発の歯面修整機能を搭載しています。初品の加工後に必要な補正量を決め、お客様自身が機械の操作盤に直接入力することで、圧力角やバイアスなどの修整が行えます。これにより、目標とする精度が容易に達成できるようになりました。

高精度加工

機械の低重心化に加え、砥石軸やコラム、ワークヘッドの高剛性化により、クラストップレベルの総合剛性を実現しました。さらに、熱解析やベッド上面へのオイルパンの設置などにより、熱変位を最小にする構造を採用しています。その上で、砥石軸やワークヘッドの追従性を高めることで、安定的にJIS1級の高精度加工を実現しました。

高能率加工

機械の高剛性化に伴い、高負荷での研削が可能です。砥石軸には28kWの高出力モーターを搭載することで、高能率化を実現しています。また、2ワークヘッドを採用することで、一方が加工中でも反対側のワークヘッドへ歯車を着脱することが可能となり、非加工時間の短縮が図れます。さらに、砥石の交換の際には重量のある砥石フランジはそのままで、砥石単体のみの交換であり、作業時間の大幅な短縮が可能です。これらにより、量産加工に適した高い生産性を実現しています。

ライン化への対応

TGG-26-2Wの前工程に同社製TVGシリーズの立形内面研削盤をつなぐことにより、歯車の内径、端面、歯面の研削工程をライン化できます。生産工程の省人化・自動化に寄与します。