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ニュースリリース

2016/11/4

センタレスタイプの横形内面研削盤「THG-15S」を開発
― 「第28回日本国際工作機械見本市」に、3台の研削盤とIoT技術を出展 ―

トーヨーエイテック株式会社(本社:広島市南区、社長:成沢信彦)は、シューセンタレスタイプの横形内面研削盤「THG-15S」を新たに開発し、来る11月17日から東京ビッグサイトで開催される「第28回日本国際工作機械見本市」に出展します。同展示会では「The Next Grinding Solution ~限りない精度へのこだわり~」をテーマに掲げ、THG-15Sのほか、汎用機でありながらロボットとの組み合わせで自動化を提案した「T-11JB」と、先月より発売を開始したシューセンタレスタイプの立形複合研削盤「TVG-20S-2S」の合計3台を出展します。また、最新のIoT(モノのインターネット)技術もあわせて展示します。

  • 【THG-15S】

     新開発のTHG-15Sは小型の横形内面研削盤で、シュ-センタレスタイプのベストセラー機である「T-11LB」の後継機として、さらに進化させたモデルです。最大外径Φ150mmまでのワークを、安定して高精度・高能率で加工できます。

     高精度・高能率で定評のあるT-11LBを基に基本構造から見直し、機械剛性を高めることで機械の基本性能を向上させています。また、ベッドの上にオイルパンを設けたうえで、クーラントの排出口を加工点から遠ざけることにより、熱による影響を受けにくい構造としました。ドレスベースには特殊鋳物を採用、砥石を目立てする際のドレス精度を高めました。最大回転速度3,000min-1の高速主軸や高分解能サーボモーターを搭載し、より高精度で生産性の高い加工を実現しています。さらに、ローダーやゲージの駆動をNC化することで、油圧レスを実現するとともに非削時間や段取り替え時の調整時間を大幅に短縮することが可能となりました。これらにより、大量生産用としてだけでなく変種変量生産用としても高い生産性を実現しています。

     同機は精度・生産性に加え、メンテナンス性も高めています。機械正面には大開口の扉を設け、主軸回りを容易にメンテナンスできるようにしました。さらに、クロスフィード、ホイールヘッドのメンテナンス性を高めるために、機械後部の扉を取り外し可能にしています。

    【T-11JB】

     汎用機として定評のある横形内面研削盤「T-11JA」をベースに、新しくIoTに対応した制御装置を採用するとともにローディング用として6軸ロボットを新たに搭載しました。ロボット設置により作業性を損なわないよう、機械本体のカバーを一新したうえで、ロボットを機械本体上部へ設置。ガントリーローダーでは困難とされる、主軸をスイベルさせた時でも容易にワークが着脱可能です。

     これにより、手動機としての利用はもちろん、全自動加工にも対応します。JIMTOFでは、搬送用として協調ロボットの利用も提案しています。

    【TVG-20S-2S】

     先月発売したばかりの新商品で、展示会への出展は初となります。主軸移動方式を採用したTVGシリーズの最新機種で、シューセンタレスタイプの小型立形複合研削盤です。出展機の装備として、内径用と外径用の2つのホイールヘッドを搭載したターレット装置、砥石6本を格納できるATC、内・外径研削が可能なシューオフセット自動切替装置を搭載しています。あわせて、ロボットと搬送装置を組み合わせることで、ワンチャックでの内・外径複合加工だけでなく、無人化ラインを実現しました。チャックタイプの立形複合研削盤「TVG-20C」は、既にお客様に好評をいただいています。

    【IoT技術】

     最新式のCNC装置「TOYOMATIC 5000i」をベースに、IoT技術を活用したソリューションを提案します。機械(CNC装置)をインターネット回線でつなぎ遠隔地にある機械をリアルタイム診断する機能と、工場内の機械をネットワーク接続して稼働状況の監視だけでなく、故障予測、砥石の切れ味の見える化など様々なソリューションをJIMTOF会場で実演する予定です。