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ニュースリリース

2020/11/10

中・大型軸受加工に最適な立形複合研削盤「TVG-40S」を開発
- TVGシリーズの最新シューセンタレス機としてJIMTOF2020 Onlineに出展 -

トーヨーエイテック株式会社(本社:広島市南区、社長:市田雅彦)は、主軸移動方式を採用した立形研削盤TVGシリーズの最新機種としてシューセンタレスタイプの「TVG-40S」を開発し、来る11月16日(月)からオンラインで開催される「JIMTOF2020 Online」に出展します。

TVGシリーズのシューセンタレス機では、小型軸受などの加工に適した「TVG-20S」が高い評価を得ており、この度は中・大型軸受などの大径工作物の加工に対応できるTVG-40Sを開発したものです。

  • TVG-40Sは、間口2,300mmのコンパクトなサイズでありながら、最大加工内径φ400mmの工作物に対応できる2シュー&マグネットチャックを装備したシューセンタレスタイプの立形複合研削盤です。TVGシリーズの特長であるコンパクト、高精度・高生産性加工、無人化・省人化をさらに進化させました。

    切込軸(X軸)とテーブル軸(Z軸)とを独立させ、X軸上に主軸を配置するユニークな主軸移動方式を踏襲することで、加工負荷によるZ軸のねじれを低減すると同時に低重心・高剛性による高精度加工を実現しています。また、X軸にはリニアモーターを採用し、高精度化と高速化を実現しています。

    コンパクトなサイズでありながら、ATC(オートツールチェンジャー)、NCスイベル装置、新開発のNCシューオフセット切替装置などを装備することで、ワンチャックで内径面・外径面・端面を高精度に加工できます。このATCとNCシューオフセット切替装置を組み合わせることで、取り代が多い工作物でも内外径連続加工の段取り替え作業や調整作業が大幅に低減可能です。さらに、出展機には汎用ロボットを組み合わせ、重量のある工作物をロボットによって自動搬送するなど、無人化・省人化ラインへの対応も可能です。

◆高精度・高生産性加工
主軸移動方式のX軸には、追従性の高いリニアモーターを採用することで、高精度加工を実現しています。X軸とZ軸の同期誤差を最小化するNC制御により、テーパー面の高精度加工を実現しました。
コンパクトでありながら、機内に砥石5本を格納できるATCを搭載しています。最大φ255mmの砥石が搭載でき、砥石の自動交換が可能です。
2シュー&マグネットチャックを使ったシューセンタレス加工の場合、シューオフセットの適切な位置・量は、内径面と外径面の加工ではそれぞれ異なるため、加工面を変更する際にはシューの段取り替えが必要となります。TVG-40Sではシューを組み替えることなく、シューオフセットの位置を任意の位置に切り替えられるNCシューオフセット切替装置を新たに開発しました。大径工作物で取り代が多い工作物のように、内径面・外径面をそれぞれ複数回に分けて加工する場合でも、それぞれの加工に最適なシューオフセットの位置に切り替えられます。これにより、ワンチャックで内径面・外径面・端面を高能率かつ高精度で加工します。

◆無人化・省人化
出展機には、大型の多関節ロボットを組み合わせています。工作物を着脱するロボットハンドは、工作物に合わせて自社開発しました。これにより、重量のある工作物の自動搬送を実現しています。
ロボットによる自動搬送、ATCによる砥石自動交換、NCシューオフセット切替装置によるシューオフセット自動調整など、無人化・省人化のライン構築が可能です。

今回のJIMTOF2020 Onlineでは、TVG-40Sの他に進化した歯車研削盤「TGG-26-2W」をはじめ、「TVG-20C/S」、「THG-15S」、「T-11JB」の合計5台の研削盤と、最新のIoT技術を出展します。